2014年12月02日

でなければ


犬の散歩から戻り上の写真を妻に見せると、妻は「こんな遠くにいるネコに、よく気がついたわね」と感心しきりな様子で言った。

「木々を渡る風の音、秋晴れの乾いた空気の中に微かに異質なものを感じてね、常人なら見落とすようなことも、このわたしにかかれば全てお見通し」

「あらまあ生憎今日は雲の多い湿った天気ですし康泰旅行社、全てお見通しならネコなんかより、も少しお金儲けに繋がる話はないんですか」

「ん?まあ……ね」

「いい加減な事ばかり言ってないで、ツブラにお水とご飯をあげて下さい」

妻は呆れたような笑顔を浮かべ、わたしの前から姿を消した。

「ふむ、全くもって詩心の分からぬオナゴじゃ、けしからぬ!」と思ったが、毎々口から出まかせばかり言っているので、ここは身から出た錆と得心した。


ところで写真というものは、過去の一瞬間を捉えて映像に残すもので、捉えられた映像に嘘は無い。

加工されたものはさておき、その一瞬間を写し撮った写真に嘘は無いけれど康泰旅行社、撮られた瞬間の前後の時間に何があったかは一枚の写真からは分からない。

わたしのダボラもそんなところから出たもので、写真では判別もつかないような遠方の猫に気づいたわたしに、妻が妙に感心するものだから悪戯心が起きた。

実はこの写真を撮る数秒前に康泰旅行社、写真右の猫ちゃんは手前の石垣の上に居て、わたしを見ると(あるいは犬か知らん)逃げて行った。

わたしはその姿を犬が道草している間も目で追い、何やら猫が座り込んだ先にもう一匹の猫がいるのが目に入ると、その絵が面白く思えてシャッターを切ったのだった。


でなければ、いくらわたしだって散歩のあいだ中ずっと猫やらカラスの姿を追い求めているわけじゃないから康泰旅行社、あんな遠くで見合っている猫共に気づく筈もない。


同じカテゴリー(日記)の記事
 2017年機器學習幾大主要進展匯總! (2018-01-05 14:30)
 だれだれは (2014-04-11 18:11)
 仕事があまりに忙しく (2014-01-23 17:51)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。