2013年05月20日

ダンナは叫んでいた

今日の夢の鍵言葉はこちら。
寄生生物、戦っても生きてればそれでいい、もうあなたしかいない気がする


その生き物はアメーバのようなドロドロの塊に見えた。
何でもとても恐ろしい寄生生物らしい。
その生物に寄生されるとfood wine
一番最初に触った生き物と戦わなければ生きていけない身体になってしまうという。
負けたらそのまま死ぬ。戦って勝てば生き残る。しかし寄生生物が体内から出ていくことはない。
駆除方法は寄生主が死ぬ以外に発見されておらず、
もし寄生主が死亡するような事があれば、灰からも寄生される可能性があるため、
その灰は厳重にどこかの保管施設に保護されることになり、墓の中に入ることはない。
感染者は感染者同士のコミュニティーに強制的に収容されるようだ。

私とダンナがいる場所で、なぜかその恐ろしい生き物の宿主が出て暴れだしている様子だ。
そして私に戦いを挑みにきた。
ダンナが「ヒロちゃん逃げて逃げて」と大声で叫んでいたのが聞こえた。
私も必死で逃げたがどうやら逃げ場を失ってしまった。
そしてとうとう、その宿主は私に触れた。

負ければ殺される。
心配で何か意味不明の声をあげていたダンナに対して、
「勝ちゃーいいんだよ勝ちゃー」と男前なコメントを残し必死で生き物に寄生された人と戦う。
わたしはその人に勝って生き残った。
倒された人の顔がなんだかほっとしていた気がしたのが気になっていた。

寄生された私の周囲にいた人々が私を避けて逃げ惑う。
誰も戦いの標的になりたくないし誰も、誰かを傷つけるような事はしたくないわけだ。

ダンナは叫んでいた。
「なんで勝ったんだよ。勝ったら寄生されてしまうじゃないか。」
「なに言ってんだよ。生きてりゃいいだろ。」
「ダメだよ。もうヒロちゃんに触ることができないじゃないか。」

そうだ。
一番最初に触った人間と戦わなきゃいけなくなるんだったな。
で、勝ったら宿主formation of company、負けたら死亡、だった。
そして最初に人を触った時点で人殺し確定になるんだ。

この時点で、私は誰に触ることもできず孤独に暮らす事が決定したってことだ。
私は初めて、大変なことになってしまったと気が付いた。

それって人としてもう終わっちゃったような事にならないか、ってことだ。
人に触らず暮らす事は苦しいだろうな。それが永劫続くんだぜ。
さっきの宿主は誰かに触りたくて収容所以外の世界に出てきたのかもしれない。
そして私を見つけて触った。人に触れられた安堵は一瞬。
後は命がけの攻防。勝てば殺人の罪悪を背負い
人に触れられない孤独を継続して生き続ける。
負ければ命は終わるが、物質の世から離れられたら、
生き物に触れられない寂寞も終わるのかもしれない。

あぁそういうことだ。

「そういうことだ」ダンナは悲しそうだった。
「というわけだ。さよならだな。緑の紙を使わず仲良しでいられたことが嬉しい」
私は精一杯の強がりと感謝でこんな変なコメントしか出せなくなっていた。

すると、私から遠ざかると思われた彼が逆に私に近寄ってくる。
なにやってるんだあんたは。

「触ってよ。俺に。」バカだろ。触ったらあんたに感染するんだよ。
そして私達は愛し合わずに殺しあう間柄になるんだ。

「でも触っていられる。俺たちなら、殺しあってもうまくやっていける」

言っている意味がわからないよ。

「人に触られず人ではなくなるあなたを見ているだけより、
あなたにふれて死にたいと思うんだ。あなたに殺されるならいいし、
もし俺があなたを殺してしまったら、その苦しみをずっと背負って収容所にいようと思う。
まぁあなたがいなくて淋しい俺が何年生きられるかわからないけど。
男は寿命が短いでしょAsian college of knowledge management。俺もう48だからそんなに待たないで済むと思う。
だから、触ってくれよ。タダの夫婦としての俺達の最後の握手だ」

迷っていた。しかし彼は私が一番好きな笑顔をしている。
この人がこういう風に笑えるときには根拠のない自信があるとき。
9割くらい失敗している。けれど失敗の後は精一杯で笑えているし、
1割の成功の時には本当に嬉しい気持ちを共有できる。

「さ、早く」彼の笑顔が涙になる前に、私は手を握る。

私達は殺し合いながら日常を過ごし続けて朝を待っている。  


Posted by kk at 17:54story